番組の内容をご紹介いたします。ぜひ、お楽しみください。
５月３日放送 [ 第一回 ]
＜ 小川薫のボディリートーク ＞ [ ボディリーコンシェルジュというお仕事 ]
「ボディリー・コンシェルジュ」という言葉。みなさん、ご存知ですか？この言葉は私が作った言葉です。
みなさんはマッサージなどに行ったことはありますか？
腰が痛ければ整体、リラックスしたければアロママッサージでしょうか。普通、身体の不調があってマッサージなどにいっても、メニューがあってご自身が選ぶということが多いと思います。でも実際のところは、メニューだけでなく、行く場所も間違えてしまっているなんてこともあるんですよね。
想像してみてください。
例えば、整体で骨を整えたとします。でも骨は筋肉にくっついているので、その周りの筋肉をしっかりとほぐさなければ、またすぐに骨が硬い筋肉にひっぱられて、元の位置に戻ってしまいますよね。それにその筋肉が凝った原因は、姿勢や荷物、精神的なストレスだったりと人によって違ったりします。
このように身体は全て繋がっているので、トータルで身体の事を考えないと、根本的な解決にはなりません。だからそれぞれの身体へ、必要に合ったオーダーメイドのメニュー作りが大切になってきます。
このように身体全体とそれに関係する全てをトータルに見た言葉を「ボディリー」といいます。
そしてホスピタリティーをもって、それぞれのお悩みに何でもこたえる人を「コンシェルジュ」といいます。
この２つを併せた言葉「ボディリー・コンシェルジュ」が、私のお仕事です。
この時間、お車を運転されていたり、お仕事をされている方。目が疲れてしょぼしょぼしていたりしませんか。今から簡単に出来る、マッサージと運動を一緒にやって みましょう！まずはマッサージから！それではいいですか、みなさん。 指先で、こめかみを押してみてください。次に目頭、目のすぐ内側ですね。そして最後に首の後ろです。今押したところは、全部目の神経の通り道なので、刺激することで目の疲れが少し和らいできます。 それから、次は目の運動です。目を上、下、左、右に動かしてみてください。首は動かさないでくださいね。目も筋肉によって動いているので、疲れると硬くなってきてしまいまいます。これはそれをほぐすための運動です。上下、左、右。目の疲れを感じたときは是非やってみてくださいね。
それでは、ちょっと音楽を聴きましょう。普段、白金台にある私のサロンでは、こんな音楽を流しながら施術しています。
音楽にもリラックス効果があるんですよ。身体の緊張を和らげてくれたり、脳にもリラックスのアルファー派が出ます。私もこの音楽を聴くと、とてもリラックスができるので大好きなんですよね。
【音楽】映画「ニューシネマパラダイス」のテーマ曲／ジャー・パンファン アルバム「浪漫」より
私は「ボディリー・コンシェルジュ」になる前、看護師をしておりました。看護師になろうと思ったきっかけは、父親の過労です。まだ若いのに、ある日突然脳出血で倒れてしまったんです。
そのときから、人の身体や、何故病気になるのかということにとても興味を持ちました。
その後看護師として病院に勤めたのですが、病院にくる方々は病気になった人たちで、その後完全に完治しない人たちも多く、退院のときも病院では、一般的な指導のみで、どうして病気になったのかという根本的な改善までは指導していなかったんですね。
そんな現状にジレンマを感じていて、「病気にならないための手段」を伝えるにはそうしたらいいのかということで色々探していて、辿り着いた「イギリスの自然療法」です。
何故イギリスの自然療法かといいますと、イギリスでは肩こりや不眠などちょっとした不調も病気のサインという考え方があり、日本のような病院の中に、自然療法科という特殊な科があるんです。
まずどんな症状の人もその科にいって、薬ではなくて自然のもので治る人はそこで治療していきます。そこでもよくならない人は、あなたはどの科へいってくださいと、医師の適切なカウンセリングのもとに教えてもらえる仕組みになっているんです。
なので、薬も日本の３分の１くらいの量で、済んでいるそうなんですよね。
この仕組みを知って、私もこれが勉強したいと思い、いろいろ探したところ、日本でも学べるところがあったので、すぐにそこで学び始めました。
アロマやハーブ、整体や筋肉調整など２１種類もの自然療法をそこで学ぶことができて、単なる癒し目的ではなく、医学的な根拠をもとに学んできました。
ちょうどその時期、自分自身もいろいろ精神的に大変なこともあって、神経がすごい過敏な状態で夜も寝れなかったり、食べ物を食べても何時間たっても全く消化ができなかったりと、リラックスの神経が全て動かなくなってしまうくらいになってしまったことがあったのですが、この自然療法で一瞬にしてよくなり、ますますよさを実感しています。
今は、看護士のときの病気の知識と、自然療法の知識を活かして、お仕事をしております。
そして、その後実際にイギリスへ行って、自然療法に触れる機会も持たせていただきました。
イギリスにいって、まず日本と違うなと思った生活の部分ですが、みんな時間のことなど細か
いことは全く気にせず、例えば電車が遅れてもイライラしている人もいませんし、田舎の方では自然をとても大切にしなが、らその中で溶け込むように生活をしていて、元からストレスの溜まらない考え
方が身についているような感じがしました。こんな環境の中にいると病気になる人自体、少ないので
はないかという感じがしました。
そして実際のイギリスでの自然療法ですが、イギリスでもこの自然療法科が全ての病院に入ってい
るわけではないんです。自然療法を取り入れた個別のメンテナンスをするようなところも、王室の方
だったり裕福な方しか受けられないのが現状です。治療家さん自身も知識が多くなくてはできませ
んし、それを実際にできる人というのが現実少ないんだろうなという感じがしました。治療家さんたち
は本当にひとりひとりの人を理解しようと真剣に向き合っていて、全てにおいて患者さんが中心とい
う姿が印象的でした。それに知識が多くて、それでもまだ、一生勉強という考えで、とにかく日々勉強なさっていて、そういったプロの姿勢も見習っていきたいと感じてきました。
今、私の白金台のサロンでは、肩こりなどちょっと不調のある方から、スポーツ選手、政治家さん、会社経営者の方まで様々なコンディションの方のボディメンテナンスを行っています。 今後は、今のサービスだけでなく、不況に負けないからだ作りを目指した、企業さん向けの健康管理サービス もしていきたいなと考えています。
一番嬉しいのがメンテナンスした方が喜んでいらっしゃるのをみたときですよね。今までずっと悩んでいたものが、私がメンテナンスをしたことによって、すごくよくなったと喜んでおられる姿を見るととても嬉しくなります。 また、お帰りになった後で、感謝のメールをいただくことも多く、全てそのメールも保存していて、またもっと頑張ろうというパワーにさせていただいています。
それでは、そろそろお別れのお時間です。次回からは、様々な職種や年齢の方をゲストにお招きしながら、自分の身体作りをもっと身近に感じてもらうよう、いろんな角度から見た、ボディメンテナンスについてお話しをしていきます。
来週は、まくらのプロフェッショナル「まくら株式会社 代表取締役社長、河元智行さんをお迎えして、「枕と不眠について」お届けします。
