番組の内容をご紹介いたします。ぜひ、お楽しみください。
※今回はナレーションのみとなっております。
5月24日放送 [ 第四回 ]
< ゲストのボディリートーク > [ 元気になる食事 ]
ゲスト:白金台「小町」オーナーシェフ 森川殉子様
【白金台「小町」ホームページはこちらから】
みなさんこんばんは。今週も始まりました「ボディリーモード」。
ボディリーコンシェルジュの小川薫です。
5月ももう終わりですね。皆さん、体調を崩されてはいませんか?
この時期は季節の変わり目で、気温の変化が激しいので、忙しいのに風邪気味でどうしよう・・・。なんて思っている方も多いのではないでしょうか?忙しすぎて不規則な生活が続くと、免疫が落ちてしまい、風邪をひきやすくなってしまいます。風邪はひき始めが肝心です。身体を温めるお食事やビタミン豊富なお野菜やフルーツで栄養をつけて、たっぷり睡眠を取り、悪化が防ぎましょう!今日は、元気な身体を作るのには欠かせない「お食事」をテーマにお届け致します。
小川:早速今日のゲストをご紹介いたします。白金台で家庭料理のお店をなさっている「小町」オーナーシェフ、森川殉子さんです。
森川さんとは、偶然お店も自宅も近くでして、公私共々仲良くさせていただいています。
私の母と同年代ということもあって、いつもは「じゅんこママ」って呼ばせていただいているんですよね。
今日もじゅんこママって呼ばせていただいてもいいでしょうか?
じゅんこママ:はい。もちろんです。
小川:それでは、じゅんこママ今日はどうぞよろしくお願いいたします。じゅんこママがこのお仕事を始めたきっかけはなんでしょうか?
じゅんこママ: そうですね。私は小さい時からお料理が好きで、自分が作ったお料理を食べて、みなさんが幸せになってくれたらいいなっていうことで、仕事として始めたんですけど、主人が蓼科の方でメンバーズクラブの経営をしておりまして、それが今からもう23年くらい前になるんですけれども、それが料理をはじめたきっかけになっております。
小川:じゅんこママは小さい頃からお料理とかお手伝いをしたりとかされていたんですか?
じゅんこママ:そうなんです。私は小さい時から家が本当家族が多かったものですから、私も兄弟が4人おりまして、小さい時からお弁当を作ったり、母の食事の手伝いをしておりました。
小川:お母さんはお料理が好きで、いろんなものとか作っていらっしゃって、そのお料理の基礎っていうのもお母さんから学ばれたんですね。
じゅんこママ:そうですね。手伝って覚えていたって感じですね。
小川:すごく理想的ですね〜。 子供の頃食べたお母さんが作ってくれたお料理で、思い出に残るメニューとかってありますか?
じゅんこママ: それはですね、一番は、家の母が得意な鳥のから揚げとお赤飯なんです。それと後は「ごった煮」っていって、本当の正式な名前は分かりませんけれども、いろんなものがお野菜が沢山入っている煮物なんですけが、お誕生日だとか人が集まったりすると必ずその3つが出てくる、それが母の一番の味なんです。
小川:美味しそう!!
じゅんこママ:それで、その鳥のから揚げも作り方は本当に簡単なんですが、教えてもらっても本当に同じように出来ないんですね。それがなんかすごく不思議で、ただ母はおしょうゆだけを入れればいいよっていうんですが、それが同じ味にはできないんですね。それがやっぱり母の味なのかななんて思います。
小川:そうですよね。私も小さい頃に食べたもので作り方も全部分かっていて同じように作っても、なんか同じ味にならないっていうのがあって、それが目に見えない母のパワーみたいなものなんでしょうね、きっと。
じゅんこママ:そうですね。
小川:そうしたら、長野の蓼科でお仕事をされて、その後白金台の方にいらっしゃったんですか?
じゅんこママ:そうです。7月で丸2年になります。
小川:あ〜そうなんですね。じゃあもう蓼科で23年やって、その後また2年やってってなるともう25年くらいやられているんですね。
じゅんこママ:そうですね。仕事としてはそうです。でもお店としては、まだ2年くらいなので、まだまだ本当にお客様にいろいろ支えていただいて、何とかやっているっていう感じですね。
小川:だけど、好きなお仕事をずっと続けていられるのって幸せなことですよね。
じゅんこママ:本当にそうです。私も人が好きでお料理も好き。ですから自分に合っている仕事だなと思います。
小川:私が小町さんのお料理をいつも食べに行っていて、一番感じるのがお母さんのようなあたたかさを感じているんですけど、それはきっと、お料理好きで、暖かいじゅんこママの思いがつまっているからなんでしょうね。
じゅんこママ:そうですね。「お母さんのような温かなお料理」っていただけるのが、本当に一番嬉しいですね。私が、「家庭料理」小町っていうふうにあえてといっているのは、家族のために心を込めて作る家庭の味が一番だなと思うからなんですね。 ですから手抜き料理っていうのは、心がないお料理だなと思います。
小川:家庭料理っていう言葉にはそういう思いが込められていたんですね。 私がじゅんこママのお料理で特に好きなのが、最後にご飯と一緒に出てくるひじきの煮物だったり、切干大根だったり、この前は旬のものでたけのこの煮物を出していただいたじゃないですか。 それも本当にもうシンプルな煮物っていうのが一番美味しいなと思っています。
じゅんこママ:ありがとうございます。やっぱりお料理は、家庭料理ですから旬のものを一番大事にしていますね。やはり旬のものっていうのはそれ自体が本当に力をもっているので、例えば、今は一年中ありますけれども、きゅうりとか、トマトとかなすっていうのは、夏が旬なんですね。ですから、それは意味があって、身体の熱を外に出してくれるっていう意味があるものなんですね。ですから、うちでは旬のものをバランスよく召し上がっていただくように、少しずつ色々な食材を少しずつコースにお出ししているんです。
小川:それにお料理って、誰と食べたかによってとっても美味しく感じられたり、また前に食べた時よりも美味しく感じられなかったりってうこともあるじゃないですか?それってすごく不思議ですよね。
じゅんこママ:そうですね。本当にお料理って五感で楽しむものだなと思います。店の雰囲気と か器とかそういうものによっても味は変わってしまうと思います。ですからうちではあえてBGMってないんですね。それはやっぱり、てんぷらを揚げる音とか、焼き物の香りとか、見て、聞 いて、香りをかいで舌で味わってもらいたいと思うから、あえてBGMを流してなかったりとい うのもあります。
小川:それに、医学的にも実証されているんですが、嫌だなとか太るかもしれないとが、そうい うストレスが精神的にかかっていると、血糖ってあがってしまって、同じものを食べていてもそ れだけで太りやすくなったりもするんですよ。だからダイエットにも楽しく食べるってすごく大 事なことですよね〜。 私の所では、ひとりひとり合わせた、お食事のアドバイスもさせていただいているですけど、あまりこれはみなさんに知られていないことで、自然療法の視点で見ていくと、自分の体質に合う食材と合わない食材っていうのがあるんですよ。それは性格などによって、出ているホルモンが違うので、それによって合う食材、合わない食材っていうのが決まってくるんですけど、おっとりしている人と何事にも真面目な人とでは、明らかに出ているホルモンのバランスが違っているので、例えば、トマトのように身体いいといわれてるものでも、ある人にとっては毒になってたりっていうこともあるんですよ〜。 それに血液型も関係していたりもして、例えば、O型は人類で一番最初に出来た血液型で、狩猟民族だったんですよね。なので主食は肉類で、一番お肉の消化が得意だったりするんです。その後人口が増えて食料不足がおこったことで、農耕が始まってできたのがA型。穀物の消化が得意だったり、こんな風に血液型でも合う食材、合わない食材が違ったりもしていて、そういうような知識をダイエットに活用していくと、ものすごい効果が出たりするんですよね。
じゅんこママ:そうなんですか。いろいろ意味があるんですね。
小川:そうなんですよ。 だけどそういった、個別の合う合わないっていうのもあるんですけど、やっぱり好きなものが合わないってなると食べれないのってすごく辛いことじゃないですか。 だから、合わないものを毎日食べるっていうのはやっぱりよくないんですけど、基本はバランスよく楽しんで食べるのが一番だと思っているので、さすがに合わないものを、朝昼晩とか毎日毎日続けるのはやめて欲しいというアドバイスはするんですけど、そうじゃなければたまには楽しく食べてもOKというアドバイスをしているんですよ。
じゅんこママ:本当にバランスって大事ですもんね。
小川:ママのところのお料理もすごくバランスがいいですもんね。お野菜もいろいろ入っていて、お魚もお肉もあったり。
じゅんこママ:やっぱりバランスっていうのを、一番気をつけて考えてメニューを作っています。
【音楽】Catavento / Christiane Legrand
小川:じゅんこママのところでは、例えば好き嫌いだったり、身体に合わないアレルギーを持っているお客様に対しては、どのような対応をされているんですか?
じゅんこママ;うちはコースだけなので、前もってご予約のときにアレルギーと嫌いなものは必ず聞いております。それで月に3回くらいメニューが変わりますけれども、たまたまそのときご予約いただいたメニューの中にアレルギーがあったっとうのがお分りになれば、それは出さないように変えております。そのときには、例えば今は毛蟹のコロッケなんですけど、アレルギーの方には帆立のコロッケに変えたりとか、そういう風にはしております。
小川:そうしたら誰でも安心して行けますね。
じゅんこママ:そうですね。なるべく皆様のご要望にお答えしたいなとは思っております。
小川:身近なところで、このお客さんはこれが好きって知っていていただけるところがあると、やっぱり嬉しいですよね。
じゅんこママ:そうですね。バランスよく、しかも好きなものでっていうと、やはり嬉しいかなと思います。
小川:そうですね。 食では、いろいろな健康法がありますよね。マクロビとかいろいろな考え方ありますが、じゅんこママはそういう考え方とはどう思いますか?
じゅんこママ:私も専門的なことは分からないですけど、マクロビっていうのは長寿食ということで、穀物特に玄米とお野菜を食べましょうっていうことだと思うんですが、それが身体によいからといって、無理して、我慢して食べるっていうのは、ちょっとどうかなと思います。
小川:そうですよね。やっぱり食事は楽しむっていうのが基本ですもんね。 だからいくら健康にいいからといって、嫌だなと思いながら食べると全然身にならないですもんね。
じゅんこママ:だと思いますね。
小川:そういった意味では、サプリメントとかも一緒ですよね。
じゅんこママ:そうかもしれないですね。
小川:ママはサプリメントとか飲んだりしますか?
じゅんこママ:一切飲んだことないんですよ。
小川:そうなんですか。私もサプリメントはあまり好きじゃなくて、飲むだけでも栄養は採れるかもしれないけど、やっぱりさっきもいいましたけど五感っていうんですか、美味しいなという感じもないですし、食べたっていう実感もないですし、味気ないっていうか寂しい感じですよね。ママはそういうものに頼らなくても、それでもすごくお元気ですし、お肌も綺麗ですが、やっぱり普段のお食事がいいんでしょうかね。
じゅんこママ:本当に元気です!生活していれば、色々なことがありますけど、でも心がけ次第で元気になれるんだなっていうのは分かりますね。バランスのいいお食事っていうのもそうなんですけど、気持ちが明るい気持ちでいると細胞が活き活きして血液の流れがよくなってくるのかなっていうのを感じます。ですから、笑うことと通じるんですけど、笑うってすごく大事で、元気のもとだなって感じますね。
小川:笑顔になると、実際に幸せのホルモン、エンドルフィンっていうのが出てきて、顔にも艶が出てきたりとか本当に活き活きするんですよ。
じゅんこママ:やっぱり医学的にもそうなんですね。そうなんですか。
小川:嫌なことがあってもとりあえず笑っているだけで、脳が勘違いして、なんかホルモンが出てきて、まあいいかという気持ちになって幸せになってくるみたいなんですよ。だから何かあっても、まあそんなこともあるよねって笑っているといいですよね。 ママには、私のサロンにもいつも来ていただいているじゃないですか。それも少しは健康のお役に立てているでしょうか。
じゅんこママ:もう、もちろんなんですよ。本当にあの、薫さんと会って、薫さんのサロンに行かせていただいて、実は私も長いこと肩こりと腰痛で、マッサージに通っていた時期があったんですね。でもやっていただいているときは「ああ気持ちいい〜」って思うんですけど帰りのバスの中では、もう肩がずし〜って、またすぐに重くなってきてしまうんですね。
小川:それだとなんのために行ったのか分からなくなってしまいますね。
じゅんこママ:本当にそうなんですね。
小川:私はもう本当に内部の方も凝りまでしっかりほぐすっていう、持続というか悩んでいるものを来たときにきちんと解決する!っていうことに力を入れているので、それを実感していただけると本当嬉しいですね。
じゅんこママ:本当に分かりますそれはもう。お料理と同じでこころから元気にしてあげたい!ってう薫さんの思いが、手のひらを通して身体に伝わってくるんだなってしみじみと思います。
小川:私も、思いだけは誰にも負けない自信があって、絶対によくしたいなっていう気持ちでいつも関わっているんですよ。
じゅんこママ:もう伝わっています。充分。分かります。そうですよね。でも本当みなさん分かると思いますよ。
小川: やっぱりそういうのも全部一緒ですもんね、お料理と。 そういえば、お料理でお母さんのおにぎりってすごく美味しいじゃないですか。おにぎりを作るときって、直接素手で愛情を込めて作ると思うんですけど、それプラスお塩の結晶の話ってご存知ですか?
じゅんこママ:知りません。
小川: お塩の結晶って、「ありがとう」とか「綺麗だね」とかプラスの言葉をかけると、すごい綺麗な結晶に出来上がるんですけど、それが「馬鹿やろう」とか怒りの感情や汚い言葉をぶつけるとぐちゃぐちゃな結晶になってしまうらしいんですよね。人の身体も、お塩、塩分が入っているじゃないですか。だから身体にもいい言葉をかけてあげる、自分を好きだっていうのでもいいですし、自分を大事にしながら生きていると細胞自体も活性化してくるし、後は人に対してよくしたいんなとか愛情を込めるとその細胞自体も変化してくるんじゃないかと思っています。
じゅんこママ: 本当、お母さんのおにぎりって、原点ですね。手のひらで本当に愛情を込めてにぎってくれるおにぎりっていうのがお料理の原点だと思います。
小川: それではお近くですし、これからもまたいろいろよろしくお願いいたします。
じゅんこママ: ありがとうございます。
小川: 最後に、森川さんから一言お願いしてもいいでしょうか。
じゅんこママ: はい。私は白金台で「小町」やっておりますけど、先日もそうだったんですけど、お客様がお食事をなさった後に、「ああ〜癒された〜」っておしゃってくれたんですね。もう本当にその言葉が嬉しくて、そういう少しでもお客様に元気になっていただけるような母の味をこれからも作っていきたいなと思います。
小川: 私のところのお客様でも、「小町さん」大好きなお客様も結構沢山いらっしゃるんですよね。
じゅんこママ: そうですね。ありがとうございます。
小川: セットで癒されますみたいな。
じゅんこママ: そうしていただけると本当に嬉しいですね。
小川: 今日はとても楽しかったです。
じゅんこママ: どうもありがとうございました。
小川: 白金台「小町」のオーナーシェフ、森川じゅんこさんでした。
それではそろそろお別れの時間です。
次回から様々な職種や年齢の方をゲストにお招きしながら、自分の身体作りをもっと身近に感じてもらえるうよう、様々な角度からみたボディメンテナンスについてお話ししていきます。
ボディリーコンシェルジュサービスを受けられるサロンは白金台でやっております。サ
ロンのHPは当番組のHPからもリンクしておりますので、ご興味のある方は是非ご覧
になってみてくださいね。ラジオでのお話し内容も明日以降、HPでも見れるようになって
います。こちらも是非チェックしてみてください。
この番組への、感想、私、小川薫への質問等ございましたら、
artmode@interfm.jp まで、たくさんのメッセージお待ちしております。
次回のボディリーモードは、6月7日です。 ゲストに、EMIミュージックジャパンの梶望さんをお迎えして、「心で聞く音楽」をテーマにお話していきます。 ここまでのお相手は、ボディリーコンシェルジュ小川薫でした。