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番組の内容をご紹介いたします。ぜひ、お楽しみください。


※今回はナレーションのみとなっております。

6月21日放送 [ 第七回 ]

< ゲストのボディリートーク > ゲスト:レーシングドライバー/ファッションデザイナー 長屋宏和様

白金台「小町」オーナーシェフ 森川殉子様
みなさんこんばんは!
今週も始まりました、ボディリーモード。ボディリーコンシェルジュの小川薫です。
多くの人は自分が健康でいることを当たり前だと思い、生活しているのではないでしょうか。今日はそういう見失いがちなことや普段気がつかないようなことを、改めて考えていただくきっかけになったらいいなと思っております。

それでは、早速今日のゲストをご紹介いたします。今日のゲストは、レーシングドライバー、そしてファッションデザイナーとしてもご活躍されている長屋宏和さんです。長屋さん今日はどうぞよろしくお願いいたします。

長屋さん:よろしくお願いします。
小川:長屋さんは14歳の頃からレーシングドライバーとしてF3で活躍されていましたが、7年前にレース中の事故で頸椎損傷の事故に遭い、現在は車いすで生活をなさっておいでです。今もレーシングドライバーとして活躍を続けていらっしゃるとお聞きしておりますが、どんなことをされていらっしゃるんでしょうか。
長屋さん:今はレーシングドライバーといっても、自分で楽しんでレースをやったり、本当に全て楽しむということで乗っています。好きなことはレースなので、そういうところでイライラだったり、自分の中で本当にこれじゃないのにと思っている部分を、やっぱり自分で車を運転して乗った時に、あ〜やっぱりこれだなっていう、スカッとする気持ちになれるので、レースをしたりしています。
小川:そうなんですね。他にもコラムとかを書いたりしていらっしゃるんですよね。
長屋さん:そうですね。自分がレーシングドライバーだった目線でコラムを書いて、本当にドライバーの目線の事を伝えていくコラムを書いています。
小川:楽しんでレースをしていらっしゃるとおっしゃっていましたが、事故に遭った後に指が使えなかったり、そういった後遺症があった状態の時にリハビリをされている時とか、いろいろ大変だったことも多かったと思うんですけど、それでもまだ続けたいと思ったのは、どうしてでしょうか。
長屋さん:当然ね、事故して身体が動かないって自分で分かった時に、本当に辛かったけど、でも周りのみなさんに本当に助けられたんですね。それはもう事故して自分が動けない身体の時に友人だったり周りのみなさんにいつか歩けるようになったり、レースが出来るからといっていただいた言葉を僕は信じて、みんながこうやって前向きにさせてくれるんだったらみんなの気持ちに応えようという気持ちで、どんな身体でもやっぱり、動かないって分かっていても、いつかは動くだろうっていう気持ちでいたので、リハビリも頑張れたし、当然辛かったけど、でも動かないことに関してそんなに今も考えないようにしているかな。
小川:もうひとつ、お仕事でフッションデザイナーとしてもお仕事をされているということを伺っていますが、ファッションデザイナーとしてはどんなお仕事をされているんですか?
長屋さん:この車いすの生活になって、今までいろんなことに気が付いたことが多いんですね。当然健常者だったころは車いすの生活の人の事っていうのは本当に気が付くかなかったし、分からなかった。でも事故して車いすの生活になった時に、ほんのちょっとした段差でも大変だったし、でも自分が着たい洋服っていうのを着ようと思ったときに着れなかったんですね。それは、病院生活って普通にジャージで生活していて、でも退院して一歩外に出たときに、こう昔穿いていた、自分が穿いていた気に行ったジーンズを穿こうと思った時に、お尻のポケットだったりステッチって普通のズボンはあるんですけど、それが床ずれの原因になってしまって、穿きたくても穿けなかったんですね。それで、僕は手術をしたりしているんで、より穿けなかったんですね。それで、これって別に僕の悩みだけじゃなくて車いすの生活のひとたちみんな同じ悩みなんだろうなって、自分も穿きたかったし、だったらこれを解決させるように、とりあえず最初は自分のために作って、自分が穿けるズボンっていうのを作ったんですね。それで、出来上がって自分が穿いた時に、これって僕も満足いくし、車いすで生活の人みんなにお役にたてることだなっていうことに気が付いて、だったら自分がこうピロレーシングっていう車いすユーザーのファッションのブランドを立ち上げて、これに対して本当に車いすユーザーが悩んでいることに喜んでもらえる仕事ができるんじゃないかっていうので、今の仕事を始めました。
小川:ジーンズ以外にもいくつか作っていらっしゃるんですよね?
長屋さん:そうですね。ジーンズもそうだし、チノパンもそうだし、女性に関していったらウエディングドレスを作ってます。後は浴衣だったり。でももう全て言えるのは車いすの生活だからって特別視することはないと思うんですよね。普通の事を普通にできるようにする事が僕の仕事だし、特別なことはしたくない、普通が一番ですね。
小川:ファッション以外でも事故に遭って気がついたことってありますか?
長屋さん:段差は当然気が付くっていうか普段の生活でも普通に当たり前にあることなので、こんな1センチの段差でも乗り越えられなかったら壁と一緒なので、本当に辛いことはあったけど、まあそれを無くすっていうのは無理な話なので、その時にやっぱり周りのみなさんの手の力っていうのが本当に僕の後押しになったし本当に有りがたいっていう気持ちもおきましたね。やっぱり町を一人で歩いていて、どうしても乗り越えられない場所っていうのがあるんですね。そういう時に周りのみなさんが手助けしてくれて持ち上げてくれた時は本当に嬉しいし、ありがとうっていう気持ちでいます。段差もそうだし、車いすの生活になって一番気がついたのはやっぱり人の気持ちっていうのに一番気がつけたかな。優しい人って多いんだなっていうことも気がつけたし、それが一番自分が事故して気が付けた部分だと思います。
小川:以前お話をしていて、今の方がすごく幸せだっておっしゃっていたじゃないですか。それってそういった部分ですか?
長屋さん:そうですね。昔はもう自分がレースをやっていた頃なんて、もう自分が一番になることしか考えてなかったし、レースなんで、人を蹴落としてでも前に行く、本当に心から人を信じるってことが出来ていなかったのかもしれないなっていうのがあります。でも、レースで事故をして本当に自分一人で何もできない身体になった時に、周りのみなさんの力や気持ちっていうのに支えられてそこで周りのみなさんの優しさっていうのに気がつけた事が、事故してよかったとは思いたくないですけど、まあよかったところではありますね。
小川:これから新たにやって行きたいことや夢とかはありますか?
長屋さん:何っていうのは特には決まってはないですけど、これからもどんどんいろんな事に気が付ける、気がついていくだろうし、そういうことにもチャレンジしていきたいと思っています。夢は僕がレースをやっている頃から夢は変わってないですよ。それはレースやっている時はF1ワールドチャンピオンていう夢を持ってずっとステップアップして順調に、でも事故によってこうやって車いすの生活になってしまったけど、でも自分の夢っていうのは今も捨ててないし、今もF1ワールドチャンプっていう夢をもってます。 洋服の仕事もやっているし、レースに携わっているのもそういう意味で携わっているし、道は違っても絶対に損な事はないと思うんですよ。絶対に自分のプラスになると思うから、なので夢は変えてないです!まあ、10年後先の事なんて誰も分からないことなんで、誰かにそれが間違っているなんて言われる事も、僕は、ああそうなんですか。とはいえないんで、僕は僕でその夢を持ち続けています。 小川:そういった事とかをみんなに伝えるために、本も書いていらっしゃるんですよね。
長屋さん:はい。そうですね。「それでも僕は諦めない」という本を書いています。
小川:そこではどんな事を書いていらっしゃるんですか。
長屋さん:そこでは、そうですね。やっぱり事故によって気がついたことっていうのを、人に気持ちだったり、周りのみなさんの優しさだったり、周りのみなさんに支えられたことだったり、そういったことを読んでくれた人に伝わる本を書いています。僕は、あの本を書いて本当によかったなと思ったのは、それまでお世話になった方々に、自分がどういう風に思われていたっていうことを聞けたっていうのが大きかったかもしれないですね。その本がもしなかったらそういうことって普通に生活していたら聞けないことじゃないですか。でもその事故の当時、僕に対してどういう風な気持ちで思ってくれていたかっていうことを本人を目の前にして聞けたことで、ああ、こういうことを思ってくれていたんだっていうことを再確認できたっていうことが自分のプラスにはなりましたね。それだったり、後は事故で助けてくれたドクターに取材して聞いたこともこんなだったんだって。僕は事故をして2週間くらい記憶がないんですね。その頃の記憶っていうのは自分では考えても思いだせないし、空白の時間だったんですね。でもその取材をしたことで、この時はこういう状況だったんだとか本当の事を聞けたことで、記憶の穴埋めができたっていうんですか、そういうことができたことで、自分も安心できたし、不安も取り除けたかな。
小川:読んだ方から車いすの方だったり、いろんな方から感想とかもいただいたりしますか。
長屋さん:します。それを読んで前向きになってくださったっていう、そういう言葉を聞けた時が一番僕も書いてよかったなと思います。 僕は本だったり文章を書くのっていうには本当は苦手だったんですね。今はそんなことは全然ないですけど、前は苦手でしたね。でも苦手だったんですけどこういう気持ちって自分の言葉で説明して誰かが書いたんじゃやっぱり伝わらないと思うんですね。だから時間がかかっても僕自身が書くことが一番伝わることだと思ったので、一年半くらいかかったんです。でも本当に最初はダメだしをくらって、これ一体いつになったら書けるんだろうって思ったんですけど、でもだんだんその方向性っていうものだったり、自分で勉強できたっていうのが一番だと思うんですけど、まあ、そういう部分で一年半かかったけど書いたことで伝わったっていうのが、自分にとっても嬉しいし、気持ちを伝えられる文章も書けるようになったかな。
小川:普段ブログも書いていらっしゃいますよね。
長屋さん: そうですね。ブログは本当に書き過ぎくらいですね。あれも本当に書いたことでみんなに何か伝えれるのであれば本当に嬉しいし、伝えれる場にしていきたいので、あのブログを見てくださった方にほんのちょっとでも何か、自分の近況の変化や前向きになってくれる気持ちだったり、そういったことが伝えられたら嬉しいなと思って書いてます。

音楽 【Girl Talk /Oscar Peterson Trio】

小川:長屋さんには、先日私のサロンの方にも来ていただいたじゃないですか。その時に私も動かない部分のマッサージを初めて経験させていただいたんですよね。それで、使っている部分も使っていない部分も、人の3倍くらい固かったんですよね。やっぱり同じ姿勢でいることでやっぱりどんどん固くなってきてしまって、固くなってしまうとそこに血液が上手く流れなくなってしまうんですよね。そうすると酸素も栄養もいかなくなって、ちゃんと動かなくなってしまったりするのが心配な事だと思って、やっぱりメンテナンスっていうのが重要だなと感じました。
長屋さん:僕も昔からマッサージとか好きだったので、この前していただいて、やっぱりどんなに動かないところでも人間の身体はつながっているので、動かない部分は何もしないんじゃ、やっぱりいけないなっていうことを再確認できたし、とりあえずもうやっていただいてすごく楽になったんですね。これは今まで損していたなと思いました。
小川:特に楽になったと感じた部分ってどこですか?
長屋さん:楽になったのは、凝っていたところ全部、もう全部凝っていたので、とりあえずもう肩も首ももう全身楽になりましたね。
小川:よかったです。
長屋さん:よかったです。まだ軽いですもん。車いすをずっとこいで生活しているんで、大体通る道っていつも通っている道なんですよね。そういう所もこいでいて身体が軽いのもすごく分かるし、生活が楽になってますよね。その分よく動くので、余計身体にはいい方向になっているので、やっぱり動きづらいと動きたくなくなるっていうのが人間だと思うので、それが楽になったら、もうちょっと動いてみようかなとか前向きになれるきっかけにもなると思うんですよ。だから今後も続けたいと思っています。
小川:是非。やっぱりそういったサロンに最初は行きにくかったりしますか。
長屋さん:当然それはすごくありますよ。 お店の環境っていうのはそういう風になっているのかって正直分からないし、何かきっかけがないと行きづらいですね。で、自分の家に来てもらってやるっていうのも、やっぱりマッサージをする環境っていうのも整ってないとちゃんとしたものはできないって思っているんですよね。だったら僕もやっぱり行きたいって思うし、行ってリフレッシュできるし、気持ち的にもすごく出ていこうかなっていう部分にもつながると思うんですね。ただそのどういう風になっているのか、それでどういうことをされるのかっていうのが分からないと不安ですね。1回目はやっぱり不安ですねよ。 そこをぶち破るのは自分だと思うので不安な気持ちはマッサージだけじゃなくて、ちょっとどこか新しい場所に行くだけでもやっぱりそれは不安なんで、でも不安と思ったら何もできないと思うんですよ。やっぱり楽しいことだったり、マッサージでいったら気持ちいいことだったり、そういうことがあるって分かっているから、やっぱりああ行こうって思えるんです。今後もその気持ちだけですね。
小川:私のところでもまだ環境的には、この前初めてだったので整いきれてない部分は沢山あったんですけど、これから合わせて対応していきたいなと思います。
長屋さん:でもそんなに全然気を使うことはないですよ。僕は感じなかったですよ。
小川:そうしたら、どんな方にでも対応できるようにしますので、みなさん是非私のサロンにいらしてください。
長屋さん: 是非お勧めです。
小川:ありがとうございます。長屋さんの方から何かお話したいことがあれば最後に一言いただいてもいいでしょうか。
長屋さん: そうですね、今後もまあ、自分が気がついたことっていうのにチャレンジして行こうと思っているので、洋服のこともそうだし、本を書いたり講演したりメディアに取り上げていただいたり、自分ができることは何でもチャレンジしようと思っているので、まあ、長屋宏和っていう名前を見た時は是非応援してください。
小川:もちろんです。長屋さん今日はどうもありがとうございました。
長屋さん:ありがとうございました。
小川:今日のゲストは、レーシングダライバー/ファッションデザイナーをされている長屋宏和さんでした。

それではそろそろお別れの時間です。次回も様々な職種や年齢の方をゲストにお招きしまがら自分の身体作りをもっと身近に感じてもらえるよういろんな角度から見たボディメンテナンスについてお話していきます。

次回の放送は7月5日です。営業コンサルタントとして世界的にご活躍されている和田裕美さんをお迎えして笑顔やモチベーションの身体への効果をテーマにお話し致します。
ボディリーモード、ここまでのお相手はボディリーコンシェルジュ小川薫でした。

小川薫ラジオ番組ボディリーモード

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